健康相談Q&A

このページは、池田市広報紙に掲載された内容です。

健康相談 Q&A

 

五月病について

2014-04-01
Q:五月病について教えてください。
 
A:五月病というのは、正式な病名ではなく、新入生や新入社員など、4月になって生活環境などが大きく変わった後、ゴールデンウイーク明けころから体調や気分の調子が悪くなる状態を指します。気分が乗らない、学校や会社に行く気がしない、人と会いたくない、何にも興味がわかないなど気持ちの症状や、眠れない、朝起きられない、いつまでも眠いなど睡眠障害、けんたい感、頭痛・肩凝り、食欲不振、下痢や便秘など身体の不調が起こります。
 環境の変化は、志望校に入学できたとか、昇進したというようなうれしい変化でも、ストレスになります。当初は、無意識に活動性を上げることで、新しい環境に適応しようとしますが、このような状態は長く続けることはできません。1カ月ほどたった時期にエネルギーが枯れてきてしまうのです。
 五月病は、ほとんどが一過性ですから、焦らずゆったりする時間をとって、自分らしくない無理をし過ぎていないかを点検しましょう。人付き合いがあまり得意ではないのに、社交的に振る舞おうとし過ぎていないか、勉強や仕事で良いところを見せようと背伸びをし過ぎていないかなどです。人生は短距離走ではありませんから、スタートダッシュよりもペース配分が大切です。また、十分な睡眠、適度な運動、規則正しい生活習慣は、心の健康にも非常に重要です。
 中には、一時的なスランプで終わらず、うつ病などに移行する場合があります。何にも興味がわかない、意欲が出ない、憂うつになる、死にたくなるなどの症状が2週間以上続くようなら、一度精神科の受診を検討してみる方が良いかもしれません。
企業や学校にカウンセラーがいる場合は、まずカウンセラーに相談するのも良いでしょう。

インフルエンザについて

2014-02-01
Q:インフルエンザについて教えてください。
 
A: インフルエンザとは、インフルエンザAウイルスまたはインフルエンザBウイルスによる急性呼吸器感染症のことです。多くは飛沫(ひまつ)・接触感染し、典型的な症状としては突然の発熱(38~39度)、頭痛、関節痛、筋肉痛、鼻汁、咽頭痛、せき、全身倦怠などが挙げられます。
 インフルエンザが流行する時期(12~3月ごろ)に、これらの症状が出現した場合は、インフルエンザに感染した可能性が高いと思われます。また、潜伏期(ウイルスに感染しても症状が出ない時期)は1~5日(平均3日間)とされています。通常、症状は約1週間で軽くなることがほとんどですが、子どもはまれに急性脳症、高齢者や免疫力の低下している方は肺炎などを合併する場合がありますので、注意が必要です。
 インフルエンザを予防する有効な方法としてはワクチン接種、手洗い・うがい、適度な湿度の保持などが挙げられます。診断は咽頭ぬぐい液、うがい液、鼻腔吸引液などによるウイルス抗原検出や、血液検査での抗体価の有意な上昇(接種後に抗体価が一定値を超えたり大きく増加する抗体陽転あるいは急性期と回復期で4倍以上の上昇)の確認で行います。
 インフルエンザに対する治療薬としてはオセルタミビルリン酸塩、ザナミビル水和物、アマンタジン塩酸塩、ペラミビル水和物、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物などがあります。症状が出現してから2日以内にこれらの薬を内服すれば、発熱期間を1~2日間短縮することができますが、症状が出現してから2日以降に投与した場合は、十分な効果は期待できません。
 インフルエンザに感染したかもしれないと思ったら、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

ノロウイルス感染症 家庭での消毒について

2013-12-01
Q:もし家族の1人がノロウイルス胃腸炎に罹患(リかん)したら、汚染物をどう処理すればいいですか。
 
A:毎年この季節になると、発熱や下痢、嘔吐(おうと)を主症状とする感染性胃腸炎が流行します。中でもノロウイルスによる胃腸炎は症状や感染力も強く、しばしば集団発生の傾向があり、家庭内で一人罹患者が出ると、ほかの家族も次々感染することが珍しくありません。
 まずは、嘔吐物や便を速やかに処理することです。使い捨ての布や紙で汚染物を丁寧にふき取り、ビニール袋などに入れ、密封して処分してください。
 それが終われば、次の消毒に移ります。ノロウイルスは85度で1分加熱すると、死滅するといわれています。狭い範囲の消毒ならば、スチームアイロンで約2分程度加熱すると有効です。ただし、広い範囲の消毒には向きません。
 ノロウイルスはせっけんやアルコール性消毒剤は無効で、塩素系消毒剤が有効といわれています。そこで、市販の二酸化塩素剤や家庭用漂白剤を希釈して使用します。市販の漂白剤に含まれる次亜塩素酸ナトリウム濃度は約6パーセントですので、トイレや衣類、床などにはこれを60倍に水で希釈し、汚染個所を広めに消毒してください。ただし、調理器具やドアノブなど直接手に触れるものには、さらに薄めて使用し、変色の可能性がありますので、消毒10分後には水ぶきしてください。
 なお、以上の処置は手袋やマスク、エプロン、眼鏡(ゴーグル)などを着用して行ってください。
 しかし、何といっても一番重要なのは予防です。帰宅後や食事前、トイレの後などには流水とせっけんを使って、丁寧に手洗いをするようにしてください。
※塩素系消毒剤を使用する際は、「換気を良くする」「直接皮膚に触れない」「酸性の物と混ぜない」など注意点がありますので、説明書を熟読してから使用するようにしてください。

脳梗塞の新しい予防薬

2013-10-01
Q:突然胸が苦しくなり、病院に行ったら「心房細動」という不整脈と診断されました。脳梗塞を予防する治療が必要と言われましたが、詳しく教えてください。
 
A:心房細動とは、心房の中で電気刺激が無秩序に回旋することで心室の興奮(心拍)がバラバラになり、「動悸」「胸が重い」「息苦しい」などの症状を自覚することが多い不整脈のことです。
 この不整脈の大きな問題の一つは、脳梗塞を起こしやすく、後遺症として要介護状態から死亡を含め、極めて重篤な状態に陥りやすいことです。心房細動が発生すると、左心房の中で血栓(血液の塊)ができて、それがはがれて脳の血管をふさぎます。急激に脳の血流が遮断されるため、重篤な症状を呈します。
 この脳梗塞を予防するためには、左心房内で血栓ができないようにする薬(抗凝固薬)を服用する必要がありますが、今までは「ワルファリン」という薬しかありませんでした。しかし、23年以降新しい抗凝固薬が使用できるようになりました。
 ワルファリンは服薬適正量が個人によって異なり、血液検査でその量を常に監視したり、納豆や緑黄色野菜を制限したり、ほかの薬との併用に注意する必要があります。それに対して新しい抗凝固薬(25年10月時点で3種類)は、1日1〜2回の服用で、原則服薬量の調整は不要です。そのため、頻繁に血液検査を行うことや食事制限もありません。また、併用薬剤との注意も少なく、ワルファリンに比べて脳出血などの出血性副作用が少ないといわれています。しかし、腎臓が悪いと副作用が出やすいので、使用できない場合もあります。
 心房細動と診断された場合、脳梗塞の予防薬を服用すべきかどうかは心不全や高血圧、糖尿病、狭心症などの動脈疾患の有無、年齢、性別などによって判断されます。
 ワルファリン、新しい抗凝固薬ともに一長一短があります。しかし、生活習慣病の増加や高齢化社会の到来とともに脳梗塞は増加傾向にあるため、今後ますます脳梗塞予防の重要性が高まり、新抗凝固薬が選択される機会も増えると思われます。

紫外線対策、大丈夫ですか

2013-08-01
Q:夏の紫外線対策を教えてください。
 
A:紫外線は日焼けをはじめ、シミやそばかすの原因として有名です。
そのほかにも、肌の老化を早める要因として、皮膚にとっては敵と考えられています。また、最近の研究では、体全体の免疫力を低下させることも分かってきています。
 紫外線には「レジャー紫外線」と呼ばれるUV―Bと「生活紫外線」と呼ばれるUV―Aの2種類があります。海水浴やスキー、ゴルフなどでの日焼けの主な原因となるのがUV―B。肌の表面に急激に作用して赤みや炎症を引き起こしたり、シミやそばかす、乾燥の原因にもなります。
 一方、シミやそばかすだけでなく、しわや皮膚がんの原因にもなるのがUV―A。肌の内側の深い部分にダメージを与えるのが特徴です。雲や霧、窓ガラスも通過して肌に届くため、日常生活で知らず知らずに浴び続けるうちに、肌へのダメージが少しずつ蓄積されてしまいます。
 敏感肌はバリアー機能が低下した状態なので、紫外線の影響をダイレクトに受けやすくなっています。赤みやほてり、肌荒れ…。中には少しの紫外線にも反応して、かゆみや湿疹ができやすい方もいます。シミやそばかすも気になる悩みですが、その他の思わぬ肌トラブルにも充分注意が必要です。小まめな紫外線対策は、シミやそばかすを増やさないだけでなく、デリケートな肌をトラブルからも守ってくれます。
 朝、日焼け止めを塗って安心していませんか。一日中強い紫外線にさらされる機会の多い夏では、日焼け止めを数時間ごとに塗り直すことが大切です。メークしている場合も、メークの上から薄く塗り伸ばしましょう。敏感肌で強い日焼け止めが塗れない方も、低刺激のものを重ね塗りすれば効果が上がります。
 そして一見、汗で潤って見える肌も、実はエアコンで肌の奥は乾燥していることも多いのです。紫外線に負けない肌をつくるために、夏こそ保湿をしっかりしてください。
一般社団法人池田市医師会
〒563-0024
大阪府池田市鉢塚1丁目2-1
TEL.072-751-2534
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■各種検診
各診療所においては、各種健診事業(特定健診・特定保健指導・肺がん・大腸がん・前立腺がん・女性のためのがん検診・妊婦健診)等を行っています。
■学校保健
保育所・幼稚園・小中学校・高校等に校医を派遣して健診事業を実施、学童生徒および教師の健康管理をしています。
■予防接種
池田市から委託をうけた市内の個別医療機関で各種予防接種を実施しています。
集団接種(BCG接種)は、池田市保健福祉総合センターで、個別接種は市内の予防接種実施医療機関で実施しています。

■休日・急病診療
日曜日、祝日、GW,年末・年始には池田市立休日急病診療所に医師を派遣し対応しています。
また豊能広域こども急病センターにも医師を派遣して、小児の急病に対応しています。「休日・夜間の診療案内」をご覧ください。

■介護保険事業
介護保険認定事業、障害者区分支援認定事業等に協力し、他業種の専門員と協力して同事業の円滑な運営に協力しています。
また医師会内に訪問看護ステーションと介護相談センターを有し、専門看護師と各医療機関が連携して安心して在宅医療を受けることが出来るように努めています。