健康相談Q&A

このページは、池田市広報紙に掲載された内容です。

健康相談 Q&A

 

新しい花粉症の治療(舌下免疫療法)について

2015-02-01
Q:舌下免疫療法とは、どのようなものですか。教えてください。
 
A:舌下免疫療法はスギ花粉症の根治をめざす治療法で、26年10 月に認可されました。
1日1回スギ花粉から抽出した少量の液体を舌の裏側に垂らして2分間保持した後に飲み込むことを、2年間以上毎日継続する治療法です。以前からスギ花粉エキスを皮下に注射して体に慣らす減感作療法が行われてきましたが、注射による痛みや全身性の強いアレルギー反応がまれに起こり、普及していませんでした。
 舌下免疫療法ではこれらの副作用が少なくなっています。主な副作用として口こうくう腔内のかゆみや喉のイガイガ感があります。この治療を受けることができるのは、医師にスギ花粉症と診断された12歳以上の小児・成人で、最低2年間は2週間に1回通院できる人に限られます。また、重症のぜんそくの方は行うことができません。
 服薬前後の2時間は激しい運動・アルコール摂取・入浴などができないため、通常は朝に服薬します。また治療を開始するのはスギ花粉飛散期が終了し、体調が安定する6月から12月中旬までとなっています。服薬開始時から2週間かけて少しずつスギ花粉エキスの濃度を上げ(増量期)、3週目以降は同じ濃度で治療を継続します(維持期)。
 舌下免疫療法を2年間続けると8割強の方に何らかの効果が認められています。しかし、2割程度の方には全く効果がないこともあり、この点が問題となります。またスギ花粉飛散期の症状悪化時には花粉症の内服薬(抗アレルギー薬)も併用することが必要となります。詳しくは医師にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群について教えてください

2014-12-01
Q:睡眠時無呼吸症候群について教えてください
 
A:睡眠時無呼吸症候群(SAS)は睡眠中に呼吸が停止する疾患です。呼吸が停止することで換気が悪くなり血液中の酸素濃度が低下し、血圧が上昇、中途覚醒が多くなり睡眠の質が低下します。そのため、昼間の眠気やけん怠感、寝た気がしないなど生活の質も悪くなります。
 この状態が続くと長期的には高血圧症や脳卒中、不整脈を含めた心臓病などを引き起こすことが知られています。脳や喉周囲の脂肪沈着、へんとう肥大などにより上気道(空気の通り道)が狭くなることが原因の大部分です。
 「睡眠中に呼吸が止まっている」「いびきが大きく苦しそう」などの他人による指摘から病院で検査し、診断されるケースが多いようです。
 検査方法は夜間睡眠中の呼吸停止の有無・頻度・呼吸が止まっている時間・酸素濃度の変化を評価することで行います。専門の医療機関に1泊入院して行う方法がより正確な診断ができますが、自宅で機器を1晩装着して行う簡易検査でも診断は可能です。無呼吸が1晩に30回以上、もしくは1時間に5回以上あれがSASと診断され、1時間当たりの無呼吸頻度で軽症~重症に分類されます。
 内服薬での治療は困難で、軌道を広げる目的でマウスピースを装着したり、睡眠中に気道に空気を送り続けるCPAP療法が主体となります。いずれの治療も顎や顔面の形に適した器具を使用する必要があり、肥満気味の方は減量努力が大切です。
 SASは昼間のけん怠感なども問題ですが、それ以上に居眠り運転で起こる事故や高血圧、糖尿病、脳・心臓などの合併症を予防することが重要です。心当たりのある方はかかりつけ医にご相談ください。

肺炎球菌ワクチンってどんなもの?

2014-10-01
Q:高齢者肺炎球菌ワクチンが10月から定期接種になるということを聞きました。肺炎球菌ワクチンはどういうものなのか詳しく教えてください。
 
A:肺炎球菌は肺炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、髄膜炎などを起こす細菌の1つです。肺炎球菌による肺炎は、成人肺炎の25~40%を占め、さらに高齢者になると約半数を占めるといわれています。高齢者や免疫力の弱った方がりかんすると重篤になることがあり、23年度以降は肺炎が日本人の死因第3位となっています。
 特に高齢者は肺炎に特徴的な高熱、せき、たんなどの症状に乏しいことがあり、診断と治療が遅れることも多く、また従来の薬が効きにくい肺炎球菌も増加傾向にあって、予防対策が課題となっていました。
 肺炎球菌ワクチン(ポリサッカライド)は肺炎の原因菌で最も頻度の高い肺炎球菌という細菌感染を予防または重症化を予防するワクチンです。今までは任意接種でしたが、10月1日(水)から予防接種法が改正されることで、定期接種に加わり、接種費用の1部の助成を受けることができるようになります。
 肺炎球菌ワクチンは全ての肺炎を予防できるわけではありません。しかし、ワクチンを接種することで感染や重症化を予防することが期待されています。

水ぼうそうについて

2014-08-01
Q:水痘ワクチンが10月から定期接種になると聞きました。教えてください。
 
A:水痘(水ぼうそう)は感染力が非常に強く、ほとんどの方が子どものころにかかります。一般には軽症で1週間程度で治癒しますが、皮膚の細菌感染や脳症などの合併症がまれに発症します。また免疫の病気のある方が感染すると重症化しやすく、妊娠早期に感染すると胎内感染の危険性もあります。
 今まで水痘ワクチンは任意接種のため接種率が低く、水痘は毎年流行を繰り返していました。米国では以前から定期接種として行われていますが、水痘を社会全体から減少させ、難病患者や妊婦への感染を防ぐことに成功しています。また、医療費削減などワクチンによる経済的効果も証明されています。日本でも水痘ワクチンの定期接種が望まれていましたが、今回世界の潮流に合わせてようやく実現の運びとなりました。今後法律の改正を経て、10月1日から水痘ワクチンの定期接種が開始となります。
 対象者は1〜2歳児で、3カ月以上の間隔で2回接種します。既に水痘にかかった方や任意接種で2回接種された方は対象外となります。なお1度任意接種をされた方でも、2回目は定期接種として行うことが出来ます(経過措置として26年度に限り、過去に1度も接種をしたことがない3〜4歳児に、1回だけ定期接種を行うことが認められています)。
 9月以降の広報誌に水痘ワクチンのお知らせが掲載されます。対象者や接種回数・時期など少し制度が複雑ですので十分に確認してください。不明な点は、かかりつけ医または市役所の健康増進課に問い合わせください。

家庭血圧について

2014-06-01
Q:家庭での血圧はいつ測定すればよいのでしょうか?
 
A:血圧は短時間で大きく変動するものですので、病院で測ると高いと言われるのに自宅で測ると低めに出るということが多くあります。いつどこで測った血圧をもって高いとか正常とかいうのは難しいところがあります。
 このたび高血圧治療ガイドラインが5年ぶりに改定され、家庭血圧測定の重要性が盛り込まれました。家庭血圧の測定は、高血圧の診断のみならず、白衣高血圧(診察室血圧が高めで家庭血圧は正常)、仮面高血圧(診察室血圧は正常であるが家庭血圧が高め)の診断や治療効果を評価するのに役立ちます。
 ガイドラインによりますと家庭血圧は①朝起床後1 時間以内、排尿後、薬を飲む前、朝食前に座って1〜2分安静にしてから測定②夜就寝前に座って1〜2分安静にしてから測定の1日2回測定する事が望ましいとされています。できればそれぞれ2回測定してその平均を測定値とします。またそのほかの時間帯や、何らかの自覚症状があるときに測定すれば今後の診療に役立ちます。ただし飲酒後や入浴後、運動後などは血圧が低下するので、血圧値は参考程度としてください。家庭血圧の評価は朝・晩それぞれの平均値が135/85㍉gH以上が高血圧、125/80㍉gH未満が正常血圧と判定されます。
 血圧計は多くの種類が販売されていますが、指用や手首血圧計は人により不正確なことがあり、現時点では上腕で測定する血圧計が推奨されています。しかし、冬場など上腕での測定が難しいときは手首血圧計が正確であれば便利です。一度医療機関に持参して両者での血圧を比較して、手首と上腕での血圧値が大きく異ならなければ手首血圧計でもよいかもしれません。
 血圧は誰でも変動し、測定場所、季節や気温、精神状態などにより影響を受けます。家庭血圧を含めた多くの状況での血圧値を測定して、診察室血圧とともに総合的に評価して、高血圧症の診断と治療に役立てて下さい。
一般社団法人池田市医師会
〒563-0024
大阪府池田市鉢塚1丁目2-1
TEL.072-751-2534
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■各種検診
各診療所においては、各種健診事業(特定健診・特定保健指導・肺がん・大腸がん・前立腺がん・女性のためのがん検診・妊婦健診)等を行っています。
■学校保健
保育所・幼稚園・小中学校・高校等に校医を派遣して健診事業を実施、学童生徒および教師の健康管理をしています。
■予防接種
池田市から委託をうけた市内の個別医療機関で各種予防接種を実施しています。
集団接種(BCG接種)は、池田市保健福祉総合センターで、個別接種は市内の予防接種実施医療機関で実施しています。

■休日・急病診療
日曜日、祝日、GW,年末・年始には池田市立休日急病診療所に医師を派遣し対応しています。
また豊能広域こども急病センターにも医師を派遣して、小児の急病に対応しています。「休日・夜間の診療案内」をご覧ください。

■介護保険事業
介護保険認定事業、障害者区分支援認定事業等に協力し、他業種の専門員と協力して同事業の円滑な運営に協力しています。
また医師会内に訪問看護ステーションと介護相談センターを有し、専門看護師と各医療機関が連携して安心して在宅医療を受けることが出来るように努めています。