健康相談Q&A

このページは、池田市広報紙に掲載された内容です。

健康相談 Q&A

 

腸重積症について

2015-10-01
Q:ロタウイルスワクチン接種の際、副反応である腸重積症の説明を受けましたが、腸重積症ってどういうものですか。
 
A:腸重積症は小腸の終わりの部分が大腸に入り込み、締め付けられて腸閉塞状態になる病気で、乳幼児では代表的な腹部の急性疾患の一つです。
明らかな原因は不明ですが、上気道炎や腸炎などのウイルス感染がきっかけになることも考えられています。最近始まったロタウイルスワクチンでは、副反応として添付文書に記載されています
 腸重積症の典型的な症状は激しい腹痛、おう吐、粘血便そして全身状態の不良です。元気な乳幼児が、突然激しい腹痛(不機嫌になったり、苦しそうに泣き叫ぶことも腹痛と考えます)を訴え始め、しばらくすると腹痛はおさまりますが、またぶりかえすといった間欠的な腹痛が特徴です。いつもと違って「なんとなく変」といった状態が初期症状のときもあります。その後、おう吐も加わり、繰り返すうちにぐったりし、顔色が蒼白になります。さらに病状が進行すると、粘液の混じったイチゴゼリー状の血便を認めるようになります。このような症状が見られた場合は腸重積症が疑われ、速やかに医療機関へ受診することが必要です。
 これらの症状が全てそろえば腸重積症を疑いやすいのですが、発症早期のころはおう吐や血便がみられないことがあり、診断に至らないときもあります。またロタウイルスワクチンを受ける乳児は生後2~3カ月のため診断が難しいともいわれています。ロタウイルスワクチンを接種したときは、いつも通りの生活ができているのか、注意しながら経過をみていくことが大切です。

蜂刺症について

2015-08-01
Q:夏から秋にかけて蜂が多くなりますが、蜂刺症について教えてください。
 
A:蜂は巣を守るために人を刺します。蜂の毒針は産卵管が変化したもので、雌のみが刺すことができます。釣り針のようになっていて、刺されると皮膚に残り、そのままにしておくと、毒が皮内に注入されるので針を抜き取ることが肝心です。
 毒中の発痛物質は、蜂毒キニンと総称される発痛ペプチドと活性アミンです。ペプチドは掻そうよう痒を持続させます。蜂毒の酵素は組織を破壊し、アレルギーの原因にもなり得ます。
 臨床症状では刺された部位に発赤と腫脹、痛みがありますが、2〜3日で治癒します。
即時型の全身反応は、蜂刺症になった人が再度同種の蜂に刺されたときのアレルギー反応で全身の発赤やじんましん、胸痛、下痢、嘔吐、頭痛、喘ぜんめい鳴、浮ふしゅ腫などの症状が現れます。また、重症の場合には呼吸困難や意識混濁、失禁、けいれん、血圧低下などをきたします。これはアナフィラキシーショックと呼ばれ、毎年50人前後が死亡しています。また、まれに2〜10日後に発熱やじんましん、血尿、紫しはん斑などの遅延症状も現れます。
 治療は、ステロイドの軟膏塗布と抗ヒスタミン剤やステロイドの内服薬です。ショック状態に陥った際は、救命処置が必要です。症状は15分以内に起きるため、以前にアナフィラキシーショックを起こした人は、緊急時に備えて自動注射器(エピペンなど)を携帯しておくとよいでしょう。

家庭でできる食中毒予防

2015-06-01
Q:食中毒を予防する方法を教えてください。
 
A:最近では冬場も含めて食中毒がしばしば問題となりますが、高温多湿が続く6〜8月が特に食品の扱いには注意が必要です。
 厚生労働省が食中毒予防の6点のポイントを公表しています。ポイントは食中毒菌を「付けない、増やさない、殺す」が柱です。
 ポイント1:食品を購入する際は消費期限をチェックする
 ポイント2:買い物から帰ったら購入した食品をすぐに冷蔵庫に保存する
 ポイント3:肉や魚は生で食べるものから離しておく
 ポイント4:調理前に必ず手洗いをする
 ポイント5:食事前には手洗いをし、肉・魚類は長時間室温に放置しない
 ポイント6:残った食品は小分けにして冷蔵庫に保存する

足のむくみについて

2015-04-01
Q:最近下肢のむくみ(腫れ)が気になります。むくみについて教えて下さい。
 
A:下肢のむくみ(腫れ)の原因はさまざまです。多くの場合は重力の影響で体の水分が下半身に貯留することにより生じるむくみですが、多少なりとも末しょうの循環障害を伴っている事が多いようです。ふくらはぎは第二の心臓と呼ばれるように、下半身の血液を心臓に送り返すポンプ作用を持っていますが、加齢などによりこのポンプ機能が低下して下半身に水分が貯留しやすくなりむくみます。下かたい腿や足背に多く見られ、夕方から夜に強く、朝になると軽くなっているタイプのむくみはこのケースが多く、寝るときに両下肢を少し高く上げておくと予防にもなり特別の治療が必要になる事はまずありません。
 これに対してむくみが朝になっても軽減せず次第に強くなる場合や片側性のむくみ、下肢のみならず顔面や全身にも生じる場合、局所的なむくみで発赤・発熱や痛みを伴う場合、短期間で体重が急激に増えるようなむくみなどは何らかの内臓疾患やホルモン異常、炎症などが原因になっている場合があります。このような場合は原因の特定が必要ですので、血液検査や超音波検査などを含めてある程度の検査が必要です。リンパ流の還流障害によるリンパ浮腫や薬による浮腫も鑑別する必要があります。
 多くの場合は前者の加齢による下肢ポンプ機能低下によるむくみで心配のない場合が多いのですが、自己判断では何らかの疾患を見逃すことも懸念されますので、少しでもおかしいと思われた方は医療機関にご相談されることをお勧めします。

新しい花粉症の治療(舌下免疫療法)について

2015-02-01
Q:舌下免疫療法とは、どのようなものですか。教えてください。
 
A:舌下免疫療法はスギ花粉症の根治をめざす治療法で、26年10 月に認可されました。
1日1回スギ花粉から抽出した少量の液体を舌の裏側に垂らして2分間保持した後に飲み込むことを、2年間以上毎日継続する治療法です。以前からスギ花粉エキスを皮下に注射して体に慣らす減感作療法が行われてきましたが、注射による痛みや全身性の強いアレルギー反応がまれに起こり、普及していませんでした。
 舌下免疫療法ではこれらの副作用が少なくなっています。主な副作用として口こうくう腔内のかゆみや喉のイガイガ感があります。この治療を受けることができるのは、医師にスギ花粉症と診断された12歳以上の小児・成人で、最低2年間は2週間に1回通院できる人に限られます。また、重症のぜんそくの方は行うことができません。
 服薬前後の2時間は激しい運動・アルコール摂取・入浴などができないため、通常は朝に服薬します。また治療を開始するのはスギ花粉飛散期が終了し、体調が安定する6月から12月中旬までとなっています。服薬開始時から2週間かけて少しずつスギ花粉エキスの濃度を上げ(増量期)、3週目以降は同じ濃度で治療を継続します(維持期)。
 舌下免疫療法を2年間続けると8割強の方に何らかの効果が認められています。しかし、2割程度の方には全く効果がないこともあり、この点が問題となります。またスギ花粉飛散期の症状悪化時には花粉症の内服薬(抗アレルギー薬)も併用することが必要となります。詳しくは医師にご相談ください。
一般社団法人池田市医師会
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TEL.072-751-2534
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■各種検診
各診療所においては、各種健診事業(特定健診・特定保健指導・肺がん・大腸がん・前立腺がん・女性のためのがん検診・妊婦健診)等を行っています。
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保育所・幼稚園・小中学校・高校等に校医を派遣して健診事業を実施、学童生徒および教師の健康管理をしています。
■予防接種
池田市から委託をうけた市内の個別医療機関で各種予防接種を実施しています。
集団接種(BCG接種)は、池田市保健福祉総合センターで、個別接種は市内の予防接種実施医療機関で実施しています。

■休日・急病診療
日曜日、祝日、GW,年末・年始には池田市立休日急病診療所に医師を派遣し対応しています。
また豊能広域こども急病センターにも医師を派遣して、小児の急病に対応しています。「休日・夜間の診療案内」をご覧ください。

■介護保険事業
介護保険認定事業、障害者区分支援認定事業等に協力し、他業種の専門員と協力して同事業の円滑な運営に協力しています。
また医師会内に訪問看護ステーションと介護相談センターを有し、専門看護師と各医療機関が連携して安心して在宅医療を受けることが出来るように努めています。