健康相談Q&A

このページは、池田市広報紙に掲載された内容です。

健康相談 Q&A

 

夏に流行しやすい感染症について教えてください

2017-08-01
Q.夏に流行しやすい感染症について教えてください
A.夏に流行しやすい感染症には手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱などがあります。
手足口病は2015年の夏に大流行しましたが、文字通り手のひらと足の裏と口の中に発疹のできる感染症です。発熱を伴うことが多く咽頭痛もあります。同じ症状を起こすウイルスが複数あるため、手足口病には何度もかかります。予防するためのワクチンはありませんが、重症化する頻度は高くありません。
ヘルパンギーナは手と足には発疹は出ず、口の中にだけ発疹のできる感染症です。発熱を伴うことが多く咽頭痛もあります。手足口病と同様に同じ症状を起こすウイルスが複数あり、手足口病を起こすウイルスと一部重複しています。予防するためのワクチンがないことや、重症化する頻度が高くないことも手足口病と似ています。
プール熱は正確には咽頭結膜熱という病名であり、アデノウイルスというウイルスによって引き起こされます。一般にはやり目と言われる流行性角結膜炎もアデノウイルスによって引き起こされます。アデノウイルスは50種類以上の亜型に分類されており、型によって結膜炎、肺炎、咽頭炎、扁桃炎、胃腸炎、膀胱炎など多彩な症状が出現します。発熱を伴うことが多く長引くこともあります。予防するためのワクチンはありません。
今回説明した感染症は全てワクチンがありませんので、予防するためには手洗い、うがいが大切です。ワクチンは重症化しやすい感染症から優先的に研究されますので、ワクチンのある感染症よりは重症化する確率は低いと言えます。今一度母子手帳を確認して接種年齢に到達しているのに接種していない予防接種があれば必ず受けるようにしましょう。

喘息ではないのに一月以上も咳が続いて困っています。どんな病気が考えられますか?

2017-06-01

Q:喘息ではないのに一月以上も咳が続いて困っています。どんな病気が考えられますか?

 

A:咳の原因は実に様々です。肺がん、気管支喘息や感染症(結核・百日咳・マイコプラズマなど)のように疾患の症状の一つとしての咳がある一方で、熱も呼吸困難感(喘鳴)もなく咳だけが唯一の症状というものがあり、8週間以上持続するものを慢性咳嗽と言います。

 慢性咳嗽の原因もいろいろです。副鼻腔気管支症候群、アトピー咳嗽、咳喘息が3大疾患ですが、他に、かぜの後の遷延性咳嗽、アレルギー性鼻炎による後鼻漏、喉頭アレルギー、胃食道逆流、薬剤性、心因性などがあります。

 咳は性状から二つに分類できます。痰が咳とともに喀出されるのが湿性咳嗽です。痰を出すのに必要な咳で、咳止め薬をむやみに使うのは害にもなり、痰を減らす治療がなされます。これに対して痰を伴わない咳は乾性咳嗽(から咳)と言われます。

 湿性咳嗽には副鼻腔気管支症候群とアレルギー性鼻炎による後鼻漏があります。前者には抗菌薬と去痰薬が、後者には抗ヒスタミン薬が有効です。乾性咳嗽に対して気管支拡張薬が効けば咳喘息を疑います。抗ヒスタミン薬やステロイド薬が効けばアトピー咳嗽か喉頭アレルギーが疑われ、喉頭アレルギーでは痰の絡んだ感じやイガイガ感があります。胃食道逆流症の咳嗽は胸焼けや酸などの症状を伴い胃酸抑制薬が有効です。かぜの後の遷延性咳嗽には中枢性鎮咳薬や麦門冬湯がよく効きます。心因性咳嗽は咳の音が大きいわりに重症感が乏しく、睡眠中に咳がないのが特徴です。

 慢性咳嗽を診察だけで診断するのはむつかしく、上記のように診断的治療がなされるのが普通です。漢方薬は咳症状に応じて10種以上もあり、よく処方されます。

大腸がんは予防できますか

2017-04-01

Q:大腸がんは予防できますか

 

A:大腸がんは近年増加傾向にあり、男女ともに2番目になりやすい癌です。

超高齢化社会の到来、食生活の西洋化などが原因と考えられています。癌は一般的に早期発見、早期治療が重要と言われており、大腸がんでもその重要性は変わりません。大腸がん検診として、便潜血検査が行われています。この検査で大腸がんおよび大腸ポリープの可能性が高い人と低い人とを分けています。ただし、注意が必要なのは陽性だから大腸に病気がある訳ではなく、また陰性だから病気が無いとは言えません。そこで、便潜血陽性となった場合は精密検査で病気の有無を確認します。

おしりから血が出た、急に便秘になった、急に下痢になった、細い便しか出ない、お腹が痛いといった症状や血縁者に大腸がんや大腸ポリープになった者がいる人は積極的に大腸がんや大腸ポリープの有無を確認すべきでしょう。

大腸の精密検査として大腸内視鏡検査があります。下剤と腸管洗浄液を使って、便を出し切ってから内視鏡で調べる検査です。大腸がんやポリープの有無がその場でわかり、状況に応じてその場で治療をすることが出来ます。

大腸がんの前がん病変(がんになる前の段階)として大腸ポリープ、とりわけ大腸腺腫(せんしゅ)が知られています。良性のポリープの段階ですべて切除してしまうことで、切除後10年間における大腸がんの発生リスクが半分以下になるとの報告が近年相次いでいます。

 よって、大腸がんを予防するためには、定期的に内視鏡検査を受けて早い段階で線種を見つけ出し切除することが望ましいと思われます。ただし、大腸内視鏡検査は、検査医の腕によって辛い思いをすることもあり、また検査医によって腺腫や癌の発見率に差があることが知られていますので、検査件数の多い専門施設での専門医による内視鏡検査をお勧めします。

災害時の医療

2017-02-01
Q:災害時の医療と対応について教えてください。
 
A:平成28年4月熊本地震が起こりました。被災現場ではさまざまな救援活動や医療活動が展開されました。災害時の医療は救急医療とは違います。
 救急医療は平時の医療で、環境、物品など整っていますが、災害医療ではそうはいきません。物資もなく、人材もなく、何もが足りない環境での医療となります。災害が起こり大勢の傷病者が発生した場合、被災地の医療機関のみでは対応しきれなくなり災害派遣医療チーム(DMAT)が派遣されます。その後、日本医師会災害医療チーム(JMAT)が駆けつけて、崩壊した被災地の地域医療を支援してくれます。また、基礎疾患や不安感、不眠などの精神的疾患にも対応します。しかし、DMATは災害地の外からの派遣になるので場所によっては到着まで2~3日程度掛かることがあります。それまでは自分たちで頑張らなければなりません。非常事態に備え普段からの備えと準備も必要となります。具体的には、避難場所の確認、かかりつけ医・近隣病院などの連絡先、薬の内容などもわかるようにしておいてください。
 救助隊が助けに来てくれるまでは町内会をはじめとして、隣近所で助け合っていかなければなりません。助け合いや協力が取り合える体制を作っておく必要があります。在宅で酸素療法など特殊な治療を受けている場合、供給会社のコールセンターなどが対応にあたります。あらかじめ連絡先などを確認しておいてください。
 とにかく、災害時には何が起こるか分かりません。予期せぬことが起こりますので出来る準備はしておいてください。そうすれば、少しでもパニックが少なくなり、いざという時も対応しやすくなると思われます。

認知症について

2016-12-01
Q:レビー小体型認知症とはどんな病気ですか?
 
A:認知症には、主に短期記憶の低下から始まるアルツハイマー型のほかに、脳血管性、レビー小体型、前頭側頭葉型などいくつかの種類があります。 血管性には、ほかの認知症が合併する場合もあります。
 レビー小体型(DLBという場合もあります)は、アルツハイマー型と違って物忘れが最初に出てこないので、認知症と気付くのが遅れることがあります。 初期の症状としては、錯視(見間違い)や幻視(いないはずのものや人が見える)が見られます。意欲の低下や気分の落ち込みなど〝うつ〞症状や寝ているときに大声を出すなどレム睡眠行動異常と呼ばれる症状が見られることもあります。パーキンソン病のような症状が出ることも特徴です。手が震える、動作が遅くなる、筋肉がこわばる、身体のバランスを取ることが難しくなるなどの症状です。比較的気付きやすいのは、手の震え、小股歩行、無表情になるなどです。ここがどこかとか今が何時ごろかなどの見当識の障がいも見られ、この症状は調子の良いときや悪いときの症状に波が見られます。
 幻覚などについては、訂正しようとせず、ご本人の不安を減らすような働き掛けをしてください。不安を減らすには、本人の訴えを丁寧に聞くことが大切です。転倒が多くなりますので、早い時期から転倒には注意して、外出の際などには付き添ってあげるほうがいいでしょう。
 レビー小体型認知症はアルツハイマー型にも使うドネペジルという薬が有効だといわれており、最近になって健康保険適用になりました。もしかしたら?と思ったら、精神科か神経内科を早めに受診されることをお勧めします。
一般社団法人池田市医師会
〒563-0024
大阪府池田市鉢塚1丁目2-1
TEL.072-751-2534
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■各種検診
各診療所においては、各種健診事業(特定健診・特定保健指導・肺がん・大腸がん・前立腺がん・女性のためのがん検診・妊婦健診)等を行っています。
■学校保健
保育所・幼稚園・小中学校・高校等に校医を派遣して健診事業を実施、学童生徒および教師の健康管理をしています。
■予防接種
池田市から委託をうけた市内の個別医療機関で各種予防接種を実施しています。
集団接種(BCG接種)は、池田市保健福祉総合センターで、個別接種は市内の予防接種実施医療機関で実施しています。

■休日・急病診療
日曜日、祝日、GW,年末・年始には池田市立休日急病診療所に医師を派遣し対応しています。
また豊能広域こども急病センターにも医師を派遣して、小児の急病に対応しています。「休日・夜間の診療案内」をご覧ください。

■介護保険事業
介護保険認定事業、障害者区分支援認定事業等に協力し、他業種の専門員と協力して同事業の円滑な運営に協力しています。
また医師会内に訪問看護ステーションと介護相談センターを有し、専門看護師と各医療機関が連携して安心して在宅医療を受けることが出来るように努めています。