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健康相談Q&A

このページは、池田市広報紙に掲載された内容です。

健康相談 Q&A

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インフルエンザ流行期に備えて

2020-10-01
Q:今冬の感染症対策での注意点はありますか?
A:新型コロナウィルス感染症(以下COVID-19)発生より概ね1年弱が経過しましたが、未だに感染拡大が止まらず、経済活動や生活様式が一変してしまい、まだまだ不明な事も多く新しい情報が日々更新され予断を許さない状況が続いています。
 毎年、年末年始にはインフルエンザが流行し、今から冬の到来とともにインフルエンザを含めて発熱性疾患が最も多くなる季節となり、今冬は特にインフルエンザとCOVID-19の同時流行に最大限の注意が必要です。
COVID-19では味覚・嗅覚障害が多い等の特徴的な症状があるものの、発熱で受診された際に症状のみから両者を鑑別する事は事実上困難です。また無症状感染者が多いのも厄介なところです。
日本感染症学会は地域の流行状況を加味したうえで、判断に迷う際には両者の抗原検査を同時に行う事を推奨していますが、一般診療所では従来では普通に行っていたインフルエンザ抗原検査などエアロゾルを発生させる検査は相応の準備(隔離室や防御服、動線の分離など)の元でないと行えず、COVID-19の検査は検体の種類(鼻咽頭・鼻前庭部・鼻かみ液・唾液など)により検査方法が開発途上であり現状では行政検査以外での取り扱いは困難です。その為にインフルエンザなのかCOVID-19なのか或いはその他の感染症なのかの鑑別が容易には出来ない可能性があります。また発熱疾患に対しての診療体制が変更になる可能性があります。厳格に動線を分離できる一般診療所は少ないために通常診療の方と発熱疾患の方が接触しないように従来は診療に予約不要であった医療機関でも予約制への変更、発熱での診療は受診の時間帯が指定される等の変更が考えられます。更にWHOと感染症学会は今冬のインフルエンザ予防接種を強く推奨していますが、予防接種も予約制とする医療機関が多くなるかもしれません。
2019-2020年のインフルエンザ発生が少なかったのはCOVID-19による干渉があったという見解も有りますが、手指消毒の徹底やマスクの着用等が功を奏した結果とも考えられます。今出来る最も大切なことは感染症に罹患しないように感染防御対策を継続することです。また日々更新されるCOVID-19関連の情報や地域の感染状況の把握、地域医療機関の診療体制の確認をどうかお願いします。

私たちは新型コロナウイルス感染症とどう向き合えばよいのでしょうか

2020-08-01
Q私たちは新型コロナウイルス感染症とどう向き合えばよいのでしょうか
A新型コロナウイルス感染症の初期に、従来のインフルエンザやかぜと区別することは困難といわれています。感染すると約8割の方は1週間程度で治りますが、約2割の方はせきや痰が悪化して息苦しさがみられ入院治療が必要となり、約5%の方は集中治療室での治療が必要となること、高齢者、糖尿病や心血管・脳血管疾患など基礎疾患をお持ちの方は重症化しやすいことがわかってきました。では、これから私たちはこの感染症とどう向き合えばよいのでしょうか。
1)身体的距離の確保、2)マスクの着用、3)手洗いや3密(密集、密接、密閉)を避けるなどの対策を取り入れた「新しい生活様式」が求められています。
新型コロナウイルスは、咳やくしゃみで飛び散ったしぶき(飛沫)に含まれる病原体を吸い込むことによる「飛沫感染」、感染源に直接接触する「接触感染」により感染します。くしゃみでは時速300kmの飛沫が飛び出すといわれますが、飛沫は水分が多く重いため1~2m程度の飛距離で地面に落ちてしまいます。そのため2m以上の距離をあけましょうというのが「身体的距離の確保」です。マスクやハンカチ、袖などで口を覆いできるだけ飛距離を短くしましょうというのが「咳エチケット」です。接触して病原体が体の表面に付着するだけでは感染しません。病原体が付着した手で口や鼻・眼を触り、食事をすると体内に病原体が侵入して感染します。だから「手洗い」をして手指を清潔に保つことが重要なのです。
夏季のマスク着用で熱中症のリスクが高まります。身体的距離が確保できる場合には、マスクをはずして休憩することも必要です。正しい情報を聴く力、いろんなことに気づく力を養いましょう。そしてこのような時だからこそ人と人のつながりを保ちましょう。

新型コロナウィルスについて

2020-06-01
Q(新型)コロナウィルスについて教えてください
A本稿執筆時、新型コロナウィルス感染が世界規模で拡大し、緊急事態宣言が日本全都道府県に拡大され、世界の感染者200万人、死亡者15万人(本邦 感染者1万人 死亡者200人)の時点ですので、掲載される6月頃には状況がかなり変わっていると思われます。現時点では感染者数、死亡者数ともに拡大が止まらず、ほとんどの経済活動が縮小~中止となっており、全世界の国民が忍耐を強いられている厳しい状況が続いています。
コロナウィルスは従来6種類あり、そのうち4種類は通常の風邪を引き起こすのみですが、近年では重篤な肺炎を併発する事で世界的に問題となった2002年に流行したSERS, 2012年に流行したMARSが加わりました。何れも有効な治療薬は開発されていませんがMARSは現在でも散発的に発生が有りますが、SERSは約1年で終息し、一部の国での発生に留まりました。
しかし今回の7種類目の新型コロナウイルス(covid-19)は全世界規模で発生し、感染者数、死亡者数共に桁違いに多くなっています。この様に大規模感染となった理由は複数有るようですが、世界規模での人的・物質的交流が圧倒的に増えている事と感染しても無症状の人が知らないうちに周囲に感染を広げていく事が重要視されています。有効な治療薬・予防法が無い現状では、三密(密集・密着・密閉)を避けて感染を広げない事が必要ですが、経済、教育、医療、文化など多くの領域に痛みを伴っています。自粛生活が長引くとストレスや気の緩みが出てきますが、このウィルスに打ち勝つためには、収束傾向が見えてくるまでは長期戦も覚悟で更なる忍耐が必要な可能性があり、一人一人の自己制御の維持が重要です。
 一方で治療薬やワクチンの開発も急ピッチで進んでいますので、この稿が出る頃には収束が確認され、更には終息宣言がなされ、有効な治療薬・ワクチンの開発に目途が立っている事を願っています。

卵論争について

2020-04-01
Q コレステロールが高めと言われていますが、卵は1日何個まで食べてもよいのでしょうか?
A卵1個には約210㎎のコレステロールが含まれており約100kcalのエネルギーがあり、コレステロールが多いのは事実ですが貴重な栄養源でもあります。
厚生労働省はコレステロールの摂取目標を2010年には男性750㎎未満(卵3.5個分)、女性600㎎未満(卵2個分)を推奨しましたが、2015年には摂取基準を撤廃しました。これはコレステロールは体内で合成して作られるもので、食事で摂取するコレステロールの影響は少ないと考えられるようになってきたからです。
 一方、最近米国の有名雑誌に卵の摂取量が増えるに伴い、特に卵を1日3-4個食べる人は心筋梗塞などの心血管死が増加するという報告が発表されました。しかしこの報告も研究の方法論などに疑問が指摘されておりまだコンセンサスを得ているとは言えません。
現時点では多くの人が受け入れる科学的な証拠を示した成績がありませんので、卵摂取の上限を決めることは困難です。個々の年齢や栄養状態、他の食事内容などにより理想的な卵摂取量が異なりますので、科学的根拠が乏しい現状ではコレステロールが高めの人や既に治療中の人は控えめにした方が無難と思われますが、脂質異常や動脈硬化性疾患のない人でも少なくとも食べすぎはカロリーオーバーにもなりますので、適量摂取を心がけてください。
この話題は今後も論争されることになると思いますが、ある程度の指標が示されることが望まれます。

花粉症対策について

2020-02-01
Q:毎年、春の花粉症に悩まされますが、どうすればよいでしょうか?
A:寒い冬がようやく峠を越え、春の訪れとともにやってくるのがスギ花粉です。
今回は、さしせまったスギ花粉症に備えた事前対策と発症してからの対処法について解説します。
まず、花粉飛散前の対策として、花粉が飛び始める前から予防的に抗ヒスタミン薬を服用する「初期療法」が効果的です。症状が出てから治療を始めるよりも症状を軽減し、治療期間も短くなるといわれています。
大阪府のスギ花粉飛散予測が2月下旬です。花粉飛散開始の1~2週間前からの服用が理想的ですので、2月中旬ごろから抗ヒスタミン薬を服用されるのがお勧めです。様々な理由で抗ヒスタミン薬を服用しにくい方は、ステロイド点鼻薬の噴霧を飛散前から行うのがよいと考えられます。
花粉が飛散し始めてからは、花粉を浴びないことが重要です。ニュースやインターネットで地域の花粉飛散状況がリアルタイムで検索できますので、こうした情報をチェックしておきましょう。飛散の多いときには念入りに対策したり、外出を控えたりするようにしてください。具体的な対策としては、①マスク・眼鏡・帽子の着用、②帰宅時に衣服や髪をよく払う、③入室後すぐのうがい・手洗い・洗顔、などを心掛けてください。
症状が出る方は、抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬、漢方薬など)の服用やステロイド点鼻薬、点眼薬などを症状や程度に応じて使用し症状を抑えてください。
 今シーズンは間近ですので間に合いませんが、毎年スギ花粉症で大変な思いをされる方は、来シーズン以降に向けてアレルゲン免疫療法(舌下免疫療法)やレーザー治療なども有効ですので、今年の秋頃までに医師に相談されることをお勧めします。
一般社団法人池田市医師会
〒563-0024
大阪府池田市鉢塚1丁目2-1
TEL.072-751-2534
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■各種検診
各診療所においては、各種健診事業(特定健診・特定保健指導・肺がん・大腸がん・前立腺がん・女性のためのがん検診・妊婦健診)等を行っています。
■学校保健
保育所・幼稚園・小中学校・高校等に校医を派遣して健診事業を実施、学童生徒および教師の健康管理をしています。
■予防接種
池田市から委託をうけた市内の個別医療機関で各種予防接種を実施しています。
集団接種(BCG接種)は、池田市保健福祉総合センターで、個別接種は市内の予防接種実施医療機関で実施しています。

■休日・急病診療
日曜日、祝日、GW,年末・年始には池田市立休日急病診療所に医師を派遣し対応しています。
また豊能広域こども急病センターにも医師を派遣して、小児の急病に対応しています。「休日・夜間の診療案内」をご覧ください。

■介護保険事業
介護保険認定事業、障害者区分支援認定事業等に協力し、他業種の専門員と協力して同事業の円滑な運営に協力しています。
また医師会内に訪問看護ステーションと介護相談センターを有し、専門看護師と各医療機関が連携して安心して在宅医療を受けることが出来るように努めています。
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